2012年5月13日日曜日

Cafe Etsuko-セイラムの風〜From Etsuko


一昨年、2003年夏、セイラムに住みだしてしばらくすると、週初めの友人との挨拶、「この週末はどうだった?」、そして「シルバー・フォールズにはもう行った?」とよく聞かれました。「未だ行ってない。」と答えると、「ぜひ行きなさい」と多くの友人が勧めてくれました。
どんな滝か知らないけれど、たかが「滝」と思っていたのですが、どうも何か違うみたいです。シルバー・フォールズと言った場合、二つの内のどれかを意味していることが、次第に分かってきました。一つは、"Silver Falls State Park"(シルバー・フォールズ州立公園)全体、もう一つは、公園内の"Trail of Ten Falls in Silver Falls State Park"(10の滝のトレイル)です。
そして、ほとんどの場合は、"Trail of Ten Falls"を指しているので、ただ1本の滝を意味しているのではありませんでした。10本の滝がある森林・谷川の7マイルのトレイル(ハイキング道)となると話が違います。これはぜひ行かなければ、と思い立ち、いろいろと下調べしたり、地図を入手したりして、去年2004年の夏に初めて行き、その素晴らしさに魅了されました。

シルバー・フォールズ州立公園はオレゴン最大の州立公園で、8,700エイカー(東京都の約1.5倍)の面積で、森林・谷川などの中に、ハイキング、バイキング(自転車)・ルート、乗馬、キャンプ・グラウンド、牧場、集会施設、などがあり、充実しています。トレイル(Trail)はダグラス・ファー(Douglas-fir:樅の一種?)、西洋ハモック、オレゴンの州花オレゴン・グレイプ(Oregon Grape)、羊歯などの中にあります。
太平洋黒尾鹿(Pacific Blacktail Deer)は多く生息し、ビーバー(Beaver)は谷川(ここでは、クリークを谷川と記す)にダムを作り、野うさぎ、いろいろの鳥、チップモンク(Chipmunk:チョロQのような走り方をする小さなリスの一種)、リスも何処でも見られます。時にはブラック・ベア(Black Bear)、クーガー(Mountain Lion)に出会うこともあると言われています。出合った時の注意事項を書いたパンフレットがビジター・センターにあり、レンジャーが時に説明をしていることもあります。でもこれらに出会うのは、多分もっと奥深いところと思いますが。


車のゲームをプレイした後、昏睡状態の16歳

このシルバー・フォールズ州立公園の中で、最も愛され、評判の、したがって多くの人が訪れるのが、Trail of Ten Fallsです。様々の趣の滝を眺めながら、アップ・ダウンの余り厳しくはない、林間の谷川に沿った約12kmのトレイルを楽しめるのが、評判の良い理由でしょう。サウス・シルバー・クリーク(South Fork Silver Creek)とノース・シルバー・クリーク(North Fork Silver Creek)がそれぞれ2つ、8つの滝を楽しませてくれます。この二つの谷川がオレゴンで最も美しい、興奮さえ呼び起こす景色を見せてくれるとの評判です。「取るのは、写真と思い出だけ。残すのは足跡だけ。」が、ここでの合言葉になっています。


"蒸気船滝オレゴン州"
今回、私たちは、セイラムから1時間弱のドライブの後、South Fall Parkingに駐車して、左の写真(パネル)上に、黒い点線で表されているトレイルをSouth Fallから時計周りにひょうたん型の周回トレイルを歩きました。Gさん夫妻が、健康のためにやや早足で歩こうと、提案して下さったので、8:30に出発して、12:00に帰ってきました。景色を楽しむのを重点にするなら、あるいは、ゆっくり気分転換を楽しむのなら、途中の軽食も含んで5時間くらいが、適当な長さでしょう。 1.South Falls(サウス・フォールズ):落差39m
駐車場からも近く、車椅子でもアクセス出来る便利さのため、訪れる人の最も多く、一番ポヒュラーな滝です。
周りにはピクニック・エリア、キャンプ・サイト、ロッジなどがあり、トレイルに入らないで、ここでシルバー・フォールズを楽しむ人も多くいます。多分、その人たちの方が多いでしょう。
私たちが訪れたのは早朝だったにもかかわらず、既に何人かの人たちが来ていて、滝つぼを見下ろしたり、滝を身近に見られるトレイルに下りたりしていました。この滝の他にも4つありますが、この滝は裏側を通ることが出来、上から、前から、内側から、素晴らしい光景を見せてくれます。 2.Lower South Falls(ローワー・サウス・フォールズ):落差31m
South Creekにかかる二番目のこの滝は、South Fallsから谷川沿いの道を、緩やかに1.
どうすればvolenteerことができますか?
3km下ったところにあります。
South Fallsから、谷川のトレイルとは別ルートの尾根沿いのメイプル・トレイル(Maple Trail)を取ると立ち寄れない位置にあり、したがって、もっとも人が少なく、静かに落ち着いた雰囲気を楽しむのに絶好の滝です。滝を独り占めにしたような気分になりました。
ポピュラーな滝より、人のほとんどいない、この滝が最も好きだと言う人も結構いるようです。落水の幅が広いので、滝の裏を通る時、水のカーテンが心を癒してくれます。少しシャワーがかかるのも、暑い季節には、うれしいと感じました。 3.Lower North Falls(ローワー・ノース・フォールズ):落差10m
Lower South FallsからLower North Fallsの2kmの間で、SouthとNorth Creekが合流してSilver Creekとなります。したがって、この二つの滝の間で、トレイルは下りから、緩やかな上りになります。
ふと気がつくと谷川の流れの方向が、変わっています。流れに沿って下っていたはずなのに、流れに逆らって上っているのに気づき、「あれっ?!」と感じました。落差は小さいながら、結構な存在感があると同時に、私たちに安らぎも与えてくれる滝です。
水が落下していると言うより、なめらかに滑り下りてきて、谷川の曲がり角に、広い水面と空間を形作っているので、そんな感じがするのでしょう。 4.Double Falls(ダブル・フォールズ):落差59m
North Creekの本流から150m離れていて、支流のHullt Creekから落ちています。したがって、トレイルからちょっと横道に入って滝の下に行きます。
10本の滝の中で一番落差の大きな滝で、やや短い上部滝と、長い下部滝のダブルの構成です。見る角度によって、一本の滝に見えたり、上下に分かれた二本の滝に見えたりします。
夏には水量が余りないので、水幅が小さく迫力は然程ではありませんが、滝つぼの近くに行かれるので、真上を見上げると、空から水が降ってくるように感じる、優雅で、素敵な滝です。でも、水量の多い、未だ春が浅い時期に訪れると、優雅というより、すごい迫力がある滝なのでしょう。

5.Drake Falls(ドレイク・フォールズ):落差9m
最も小さく、その上、恥ずかしがり屋さんで、ブッシュ、樹々に隠れて全容を見せてくれません。


6.Middle North Falls(ミドル・ノース・フォールズ):落差38m
トレイル本道の滝からやや離れた位置から絵葉書的に見るのも、本道から外れたトレイルを100mほど下りて、直ぐ傍で奔流を見るのも、どちらも見ごたえある滝です。
トレイルの中間にあって、アクセントを提供してくれていて、本格的な滝の醍醐味を楽しむことが出来ます。道が脇になっているせいか、トレイル本道からの眺めだけで、滝の傍のまで行かないで、通り過ぎる人もいて、魅力の半分しか楽しむことが出来ず、もったいない気がしました。ただ、残念だったのは、前回も今回も滝の裏に周るトレイルが閉鎖されていて、シャワーを浴びながらの、迫力と冷気を楽しむことが出来なかったことです。

7.Winter Falls(ウインター・フォールズ):落差45m
名前の通り、水量の多い冬にしか、Water Fallsがなく、夏にはただの崖に過ぎません。

8.Twin Falls(トゥイン・フォールズ)落差10m
この滝も恥ずかしがり屋さんで、ブッシュに隠れて全容を見せてくれません。


9.North Falls(ノース・フォールズ):落差48m
トレイルの後半のハイライトとなる滝で、公園の上の駐車場からも近いので、何時も大勢の人が来ています。滝の前から、横から、裏側をとおりながら、いろんな角度から楽しめ、一番下のSouth Fallsと人気を二分する印象的な滝です。
私たちは、下のSouth Fallsからトレイルをスターとしたのですが、逆にここからトレイルをスターとする人たちもいます。South Fallsからは丁度2時間の道のりでした。近くで見るのも気持ちがいいですが、後で尾根rimに上がってからの緑の森・谷川を越えた遠望も素晴らしいく、「ああ、さっきまで遠くに見えるあの滝の傍にいたんだ。」と振り返って感じることになります。このように、全く違った視点から、2度、楽しめる特別な値打ちのある滝です。 10.Upper North Falls(アッパー・ノース・フォールズ):落差22m
North Fallsに圧倒された後、トレイル本道から分れ道気味になっているので、あるいは、別のトレイルに行くように見えやすいので、つい見るのを忘れてしまう人も多いようですが、それには余りにも惜しい、雰囲気がよいのがこの滝です。
滝の幅も、滝つぼも広く、そこまで道がついており、岩場・砂利の広いスペースもあるので、休息、食事、遊びには好適な滝です。穏やかな感じの滝を眺めながら、ここで心身を一服させて、10本のシルバー・フォールズを総括して振り返ってみるのに、とてもいい場所だと感じました。 今回も親子連れが裸になって、滝つぼの近くで水遊びをしたりして、寛いでいました。

3時間半の周回トレイル・ハイクの行程で、Gさんの万歩計は13,671歩でした。彼は大柄のアメリカ人ですので、私の歩数で言えば、おおよそ15,000歩と言ったところでしょう。これから計算すると、ガイドブックの通り、約12kmですね。終わりの頃には、ややお尻と足が痛くなりかかっていて、丁度良いトレッキングであったと思います。この辺りの標高は意外と低く500m程度ですので、気温は市街地とは余り違わず、結構高いだろうと思っていましたが、深い森林、谷川の流れのためでしょう、セイラムとは違い随分と涼しく、早足のトレッキングにも、ほとんど汗もかかないくらいでした。


朝、8時半に着いて、トレイルに出発する時には、駐車場には2-3台の車しかなく、人も僅かだったSouth Falls DAY-USE AREA(Trailhead, Parking, Picnicking, Swimming, and Lodging などがある)には、12時に帰ってきたときには、多くの車、人が来ていて、BBQの香ばしい匂いもしたりして、賑わっていました。私たちは、一息入れて、出かける前からの計画通り、セイラムの市内の美味しいと評判のベトナム・レストランでの昼食に向けてハンドルを返しました。

深い森林、谷川の新鮮な冷気に包まれ、心身の奥底からのリフレッシュになると共に、終わろうとしている2005年夏の、清々しい思い出となりました。同行して楽しみをいっそう大きくしてくれたGさん夫妻、天気の神様、滝の神様、山の神様に感謝!!

2005/09/04-from etsuko



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