2012年6月4日月曜日

フェアフィールド グレート フォールズ マウンテン - (Great Falls, アメリカ)


フェアフィールド グレート フォールズ マウンテンの最寄りの空港は、グレート フォールズ, モンタナ州 (GTF-グレート フォールズ国際空港) - 5.2 km / 3.

2012年6月2日土曜日

野の花便り ~初夏~


野の花便り ~初夏~

SHOKA

 ~ 初夏 ~

日本の初夏は白い花の季節と呼んでよいかもしれません。。
この花綵列島に自生する1000余種もの木々のほぼ四分の一が白系統の花をつけますが、そのほとんどがこの季節を待って咲き始めるのです。
日毎に深まる緑の中で、あるものは吹き渡る薫風に踊りながら、人目を引く鮮やかさで咲き、あるものは五月雨にそぼぬれて、煙るように咲いています。
もちろん、この白い花を引き立てるように、白いウエディングドレスのコサージュのように、数は少ないながらも黄や赤の花たちも咲いてくれるのもこの季節です。

東海地方の野山に咲くそんな花たちをご覧ください。

追加: 
11/05/02 カシワ  11/05/06  オニグルミ  11/05/12  タチシオデ
11/05/12 スイカズラ  11/05/16 コバンソウ  11/05/19 ヤマボウシの変り花
11/05/23 カズノコグサ  11/05/26  コメツブツメクサ  11/05/29  ホオズキ
11/06/02 ヤマウルシ  11/06/06 ヤマザクラ  11/06/09 オオバヤシャブシ
11/06/17  ウツギの実   11/06/21  ヒメジョオン  11/06/26  バイカモ
12/05/03  ムシクサ  12/05/10  ニシキギ  12/05/19 スダジイ
12/05/29  カモガヤ
 

May 1、 2006: ウワミズザクラ

  藤原南家の系譜と伝えられる遠江の国人横地氏が室町時代に築いた山城の跡を草友と歩いた。
 深く侵食された暗い谷間には赤い蕾をつけたハナミョウガが茂り、露出してしっとりと濡れて光る掛川層の裾にはオオバノハチジョウシダやシケチシダなどのシダ類が多く、尾根筋の草むらにではハルリンドウやキンランが花の盛りであった。
 一方、木々の花はと見れば、ヤマザクラはすでに散り終わり、クロバイやノイバラの開花にはいささか間があるこの時期、ウワミズザクラの白い花が新緑の中では人目を引く。
 ウワミズザクラは北海道の石狩平野から熊本県までの山地に分布し、日当たりと水分条件の良い谷の斜面などに多い。『中国高等植物図鑑』には四川省や江西省などにも分布するとあるが、掲載され� ��いる図はイヌザクラのようだ。
 材が硬く木理が密で美しいため建材や彫刻に利用される。花の終わったあと、実が未だ緑色の内に果穂のまま塩漬けにして食べることもあるという。
 ちょっと変わった名前だが、上溝桜(ウワミゾザクラ)の転訛だという。その由来は古代に亀甲占いをするとき、この材の上に溝を彫ったことにあるとの説である。また、鹿の骨を焼いて表面に現れる割れ目で吉凶を占う風習があったが、この骨を焼くのに使ったので占溝桜と呼んだものの転訛だともいう。
 遠州地方にはクソザクラとかヘッピリザクラという里呼び名があるが、これは枝を折ったり幹を切ったりするときに出る悪臭に由来する。奥秩父の山里、栃本にはツビヤキという名があり、焚き木にするとぱちぱち弾けて火の粉を飛� �して行儀の悪い女衆を狙い撃ちするからだという。山にこもって働く若い男衆の妄想であろう。


May 1、 2010: ヘビイチゴ  Duchesnea chrysantha (Zoll. et Mor.) Miq.

                            ふるさとの沼のにほひや蛇苺     水原秋桜子

 ゴールデンウイークが始まった。五月晴れの好日に、高速道も新幹線も空路も、故郷や観光地に向かう親子たちで賑わっている。誰もが明るく屈託なく笑い、話し合っている。これからもずっとこんな笑顔が見られる日本であってほしいとつくづく思った。
 「待っているおじいちゃんおばあちゃんと楽しく遊ぶの!」と弾んだ声で答えていたオチビさん、田舎の野道の、小川のほとりに這っているヘビイチゴも見つけてくださいね。
 ヘビイチゴ(蛇苺)という名はずいぶん昔から使われていたようで、平安時代の912年頃に著された『本草和名』には漢名の蛇苺汁の和名は"倍美以知古"とある。日のよ く当たる蛇が昼寝をしていそうな畦道や農道の際に這い広がっていることが多いためこんな名がついたのだろうか。クチナワイチゴともいう。クチナワはむろん蛇である。ヘビノマクラという里呼び名もあるが、これは丸くて赤い実(肥大した花托とその上にたくさんの瘤のある赤いそう果を乗せたもの)を枕に見立てたのだろう。
 花も実もよく見ればなかなか可愛いのだが、名のせいで嫌われて、清少納言は『枕草子』の153段ー名おそろしきものなかの一つに"くちなはいちご"を挙げている。遠州には"どくいちご"という里呼び名があり、これも蛇からの連想だろうが、毒があるわけではなく食べられる。だが、美味しいものではない。
 近縁種に花がそっくりのヤブヘビイチゴがあるが、日陰に生えることやそう果の 形が違っているので区別できる。

                             蛇苺あたりの草のかげは濃き     原田種茅


May 2、 2006:  ヒメコウゾ


雄花の集まり ウニのような雌花の集まり

    楮さく花のゆかりや国栖の里      鳥波
 
 吉野川の支流の高見川に沿った国栖(くず)の里のような古からの和紙作りとはほとんど縁のなかった遠州の地ではあるが、古代にはその繊維を縄に編んだり紙の原料にしたと考えられるヒメコウゾはあちこちの藪で目にすることができる。だが、江戸時代の製紙産業を支えたといわれるコウゾ(楮)には出合ったことがない。

 典型的なコウゾは雌雄異株で雄花序は長楕円形で、雌雄同株で球形の雄花序をつけるヒメコウゾとの違いははっきりしている。両者が別物だということはすでに小野蘭山を始めとする江戸時代の本草学者には気付かれていて、ヒメコウゾからは良い繊維が取れないことも認識されていた。一方、コウゾについては、元禄10年(1697)に刊行� ��れた『農業全書』に見るように10種類以上の品種が識別されていた。
 これらのコウゾはすべて栽培管理下におかれていたことからも分かるように、人間によって選抜されたものに違いない。しかしその栽培がいつの時代に始まったのかは不明であった。
 その後、コウゾの形態変異と稔性の研究を通して雑種起源説が浮上した。つまり、コウゾは日本に自生していたヒメコウゾと繊維源植物として大陸から移入されたカジノキとの交雑によって生まれたものだというのである。カジノキは藤原俊成の短歌などから知れるように平安時代にはすでに広く栽培されていた。人為的に交配した可能性も捨てきれないが、おそらく有史前からその繊維を利用していた人里近くにも生えるヒメコウゾと新来のカジノキの間に自然交雑が起こ� �、その中からコウゾが選抜され栽培されるようになったのであろう。

 ムラサキウニのような形をした雌花の集まりは梅雨の明ける前に熟して赤い小さな桑の実のようになる。この実を見ると、草木の名を覚え始めた高校時代、先輩にしてやられたことを新入生にも経験させたことを思い出す。
 「この木はコウゾ(当時愛用していた牧野図鑑ではヒメコウゾを区別していなかった)というのだ。この赤い実は甘くて初恋の味がするぞ」
 最近の口の肥えた少年はいざ知らず、当時の純真な高校生は迷わず手を伸ばし口に運んだ。するとその直後、
 「ひどいな~」 とほとんどのものが恨めしそうに顔をしかめる。
 それもそのはずで、ウニの刺のようだった長い花柱が乾いて、気がつかないほどに小さく縮んだ状態 で赤い実に残っていて、そのため甘いことは甘いが、もぞもぞとした食感がいつまでも残るのである。
 なるほどな~、といった顔をした少年は、私がそうであったように、すでに初恋に敗れた経験者だったのだろう。


May 2、 2011: カシワ  Quecus dentata Thunb.
   初夏の葉広がしわの青きいろ
              見つゝ睫の青きをおぼゆ     金子薫園

 里桜も散り、日々木々の緑が濃くなって行く中で、ひとり褐変した大きな葉を身に纏い、病気で枯れてしまったのではと思わせるような佇まいだったカシワも、ふと気が付けば若葉姿に変身し、萌黄色の組みひものような雄花を揺らしていた。
 極東に広く分布するブナ科の高木だが、日本では遥かな古代から大きな葉を食器に代用していた。カシワという名も"炊葉(かしきは)"ないしは"食敷葉(けしきは)"に由来するものと言われている。
 緻密な材は船や樽作りなどに利用され、樹皮はタンニンを含むので皮なめしや染色に使われた。
 遠州地方では山地でカシワに出会うことは少ないが、東北� ��方まで行けば、発達したこの木の林を見ることができる。例えば、柳田国男は下北半島の猿が森から田名部に向かう途中の村境の峠から見た観景を、「・・・・、今一度振り返って東の浜を見た時には、こんな寂しい又美しい風景が、他にもあるだらうかと思ふやうであった。見渡す限りの槲(かしわ)の林に、僅かの村里などは埋れ尽くして居る。・・・・・・」と『雪国の春』に記し、大正13年10月26日に小岩井農場郊外の原野で道に迷って悪戦苦闘した宮沢賢治はカシワ林の中を彷徨い、「・・・・・柏林の中にゐると/まるで昔の西域のお寺へ行ったやうだ・・・・・」と『霜林幻想』に詠っている。

   柏の木ものものしくもむらがりて
               山中に見れば尊きごとし    佐藤� �太郎


May 3、2008:
    養老の滝で出会った花 ~ミヤマカタバミ、イワカガミ、ヤマアイ、タニギキョウ

 『草の友会』の皆さんと「養老の滝」の花々を愛でた。

 酒房の"養老の滝"には飲んだくれていた時代いくたびとなくお世話になったが、親孝行な樵の源丞内にまつわる孝子伝説で名高い、この岐阜と三重の県境に近い滝を訪れるのは初めてであった。奈良時代、元正天皇が酒の湧き出すこの滝の話を聞き行幸したころの佇まいはいまや思い浮かべることも難しくなるように良く整備された公園の行き止まりにその滝は落ちていた。滝のほとりの案内板を読むと、源丞内の孝行話に感動した元正天皇は年号を養老と改め、80歳以上の老人に位一階を授け、孝子節婦を表彰した、とある。医療費高騰に伴う経済的な痛みは老人といえども感じてもらわねば困る(自分たちは老人になってもけして痛みを感じることはない身分だが)と「� ��期高齢者医療制度」なるものを発足させた平成の為政者とは大違いである。

  断崖の中ほどには30mの高みからほとばしる飛沫に濡れて、今が盛りと輝くヤマブキが揺れていた。

  滝へ登る途中の自然観察路にはさまざまな季節の花があったが、以下はそのうちの4種である。


ミヤマカタバミ(Oxalis griffithii) イワカガミ(Schizocodon soldanelloides)


 清楚な白い花と柔らかな薄い緑の葉のミヤマカタバミ(Oxalis griffithii)は東北地方からヒマラヤまで分布している。帰宅して写真を整理しているうちに、ふと山菜として利用されているのではないかと思い調べたところ、さっと塩ゆでして
冷水でしめたものを芥子ドレッシングで食べたり生ハムそえるとよいということだった。
 木漏れ日のよくあたる岩場ではイワカガミ(Schizocodon soldanelloides)の桜色のイソギンチャクのような花が咲いていた。久しぶりの出会いでうれしくなった。舌をかみそうな学名だが、"細かく裂けたベル+小さな貨幣"という意味で花と葉の形を現したものである。和名は無論岩場に生える光沢のある葉を鏡に見立てたものである。宇都宮貞子さんの『春の草木』には妙高山の麓の平谷あたりではカミナリソウとかソラノバアサンノシリノゴイと呼ぶそうである。名前の由来を知りたいものである。



ヤマアイ(Mercurialis leiocarpa) タニギキョウ(Peracarpa carnosa var. circaeoides)

 数百年は経ているに違いない杉の巨木の根元にはヤマアイ(Mercurialis leiocarpa)が茂っていた。東海地方では比較的目にする機会が多いと聞いたが、私はこちらに来てから始めて出合ったような気がする。
 雌雄異株のトウダイグサ科の多年草で、写真の株は雄株である。近くには雌株もあってころりとした無毛で緑色の実がついていた。中国から蓼藍が渡来する以前の上代には藍染といえばこの草を染料としていた。現代でも皇室の神事新嘗祭に着ける小忌衣はこの草で染めるという。

 山藍の小忌の衣手月さえて雲ゐの庭にいづる諸人     冷清太政大臣

 何処からともなく滲みだしてくる清水にしっとりと潤った岸壁にはタニギキョウ(Peracarpa carnosa var. circaeoides)が咲いていた。やわやわとした小さな草で目敏い人でないとなかなか気がつかないような存在である。
 しかし植物学的は大変面白い種である。東アジアから台湾、フィリッピン、ニューギニアに点々と数100kmから3000kmの間隔で隔離分布していて、原(1947)は5変種に分類した。最近シカゴ自然史博物館のBarnesky,A.L. & Lammar,T.G.(1997)はこの隔離分布に興味を持ち26箇所のハーバリュウムに保管されている72の集団の200個体の38の形態を詳細に解析した。その結果、かれらの結論は長距離の隔離があるにもかかわらず、タニギキョウは細分できず1種とすべきもの、ということだった。
 いやはや種の問題は難しい。


May 3、 2012: ムシクサ Veronica peregurina L.
 八十八夜が過ぎ、にわかに初夏の気配が濃くなってくると、草の茂りも日ごとに深まる。

 さして広くもない庭ではあるが、アメリカフウロソウやヨモギやタチイヌノフグリやヒメコバンソウなどなどで埋まっていくのを放置もできず、屈みこんで草取りを始めたところ、直径が2mmにも満たない白い花をぽちぽちと咲かせた、やや肉質で草丈10cmほどの植物が目にとまった。歩いている目線ではまず気がつくことはないだろう。
 イヌノフグリなどと同属のムシクサであった。日が翳ればやはり仲間と同様に花を閉ざす。
 普通は湿り気の多い田や畑に生えるので、小砂利を敷いた庭先で見つけたのは意外であった。アジアからオセアジアに広く分布しているが、日本のものは史前帰化植物だと考えられている。

 � ��シクサという和名は果実にゾウムシの1種の幼虫が宿り、よく目立つ虫瘤ができることに由来するらしい。 抜き取らないで様子をみることにした。





May 6、 2010: マツ Pinus densiflora Sieb. et Zucc. + P. thunbergii Parlatore


 狂った千恵子は口をきかない/ただ尾長や千鳥と相圖する/防風林の岡つづき/いちめんの松の花粉は黄いろく流れ/五月晴れの風に九十九里の浜はけむる/・・・・・・

 松の花粉を浴びながら、いつまでも立ち尽くしていたのは、もう天然の向こうへ行ってしまった千恵子の、その後ろ姿を見つめつづける、高村光太郎であった。
 5月のマツは、青緑の針葉にかこまれた多数の黄色の雄花を花軸に沿って螺旋状に並べ、その軸が空に向かってすっと伸びた"松の翠"の先端に、数個の薄紅色の小さな雌花を咲かせる。
 このマツほど日本人の生活に深くかかわってきた植物は、あまりその例を見ない。
 古代の人々は白砂青松の世界ですなどりし、神々がこの常緑で精気あふれる香を放つ樹に天降り たまうのを待ったし、天平時代の平群氏郎女は「松の花花數にしもわが背子が思へらなくにもとな咲きつつ」と越中守大伴宿禰家持の愛を待ったのであった。
 マツを祭る風習はいまも各地に残る。祭られる神が年神である場合、その依代であるこの樹を山に伐りにゆくのが"松迎え"であり、こうして"門松"や"拝み松"が立てられる。また、『徒然草』にもあるように、鎌倉時代には「家にありたき木は松」といわれるようになり、それは"門冠り松"や"見越しの松"など、日本の庭園に欠かせぬ木となった。さらに、長寿・隆盛の象徴としてのマツは、俵屋宗達の描く「松図襖絵」に代表されるような"金屏と青松"の美意識を生みだしもした。
 いっぽう、"結び松"の習俗も古くからあり、絞首される運命にあった有 馬皇子が「盤代の浜松が枝を引き結び真幸くあらばまた還り見む」と願ったように、万葉の時代はすでにおこなわれていた。
 松の花粉の流れる砂丘で、光太郎もまた、遠くへ去ってゆこうとする千恵子の心を、九十九里の浜の松が枝よ、しっかり結びとめてくれ、と祈っていたのかもしれない。

               松の花ちるべくなりて朝あつし春蝉のこゑしづかにそろふ     吉植庄亮
       

 普天間問題を載せた鳩山丸が案の定座礁した。どうも計画的座礁のように思える。日本列島に住む人々は、この荷をどの島に下ろすことも強硬に反対するから、米国さんが引き取ってくれと交渉を始めるのではないだろうか。そのかわり、日本は9条を廃棄して近隣とのバランスを保つため軍� ��強国の道を歩くからよろしく、そして日本国民もそのつもりで・・・・という方向に持ってゆきたいのではないだろうか。垂れ流される脳天気なバラエティー番組で笑わされているうちに、歴史が繰り返され始めたよう気がする。 



May 7、 2007:  イズハハコ
駿河湾から焼津の市街を越え、朝比奈川の流れに沿って吹き上がってくる薫風が無腸の鯉を泳がせている"玉露の里"でイズハハコに出合えた。

 南アメリカが原産地の帰化植物のアレチノギクやオオアレチノギクと同じキク科イズハハコ属(Coynza)の1種で、日本では関東地方以西の海辺に近い山地に自生しているが、中国から東南アジアを経てアフガニスタンあたりまで分布している。
 花が咲いていなければ痩せたハルシオンと間違えそうなひょろりとした草姿であるが、花そのものもまことにじみで、教えてもらわなければ気づかずに通り過ぎるところであった
 ところがこの植物は環境省レッドデータブックに絶滅危惧Ⅱ類の一つとして登録されている。
 美しい山草として乱獲の憂き目にあっているとは考� �にくいが、何がこの種を絶滅に向かわせているのだろう。
 それほど特殊な生育環境を要求しているようにも思えない。他種との競合があるのだろうか。


May 8、 2008: シラン (Bletilla striata)
   うしろ向き雀紫蘭の蔭に居り
        ややに射し入る朝日の光     北原白秋

 喉に痛みはまだ残るものの風邪の具合が少し良くなり、微熱も去ったようなので何日かぶりに朝の庭に出た。すっかり緑が濃くなり、ヤマボウシの苞も大分伸びて白くなり、蜥蜴が走り出した庭石の蔭ではシランが花の盛りになっていた。
 シランはかつてはこのあたりの丘陵ではどこに入っても目にすることができるほどありふれた存在だったが、宅地造成や茶畑の拡張で丘陵地が切り刻まれた近年では、運がよければ出合えるところまで減ってしまった。それでも性の強いランで、何とか生き残ってはいる。白花の個体も稀ではなく、JR東海の在来線の切通しの斜面一面に咲いていたのを見た記憶があるのだが、無論今では幻 である。
 話は替わるが、今日の朝刊を見ると、日本の国債が急落し始めたとあった。いまのところ外国資本が買っている額は大きくないようだが、700兆円も発行されている債券が紙くずになってしまう日が近づく足音を聞いたような気がした。


May 8、 2009: ツルウメモドキ Celastrus orbiculatus 

 数年前からアメリカで問題になっていた、原因が特定できていないミツバチの大量死が今年は日本でも起こり、果樹や野菜のハウス栽培農家が困惑している。
 そういわれてみると、庭の花にやってくるミツバチの姿をほとんどみかけない。ミツバチだけでなく訪花する昆虫そのもの総数が減っているように感じる。
 人類による環境汚染が昆虫たちの生存をも脅かしているのだろうか。それとも彼らは何事かを予感してどこかへ非難しているのだろうか。
 人類もまた次々と性質を変えるインフルエンザウイルスに右往左往している昨今である。
 家人は、子供の頃に細胞に取り付いて水疱瘡を発症させたヘルペスウイルスが暴れだしたための帯状疱疹に、今ベッドで苦しんでいる。運悪く唇と口腔をふくめた右� �顎部に水泡ができたため食事がとれず、点滴による栄養補給を続けている。痛みは想像を絶するほどらしい。
 一日も早く自力で食事ができるまでに回復することを願っている。

2012年6月1日金曜日

JAXA|イオンエンジンの可能性にかけて


「はやぶさ」の電気推進エンジン(イオンエンジン)は、マイクロ波を使ってプラズマを作るのが大きな特徴です。イオン化した推進剤のキセノンガスを、強力な電場で加速、高速で噴射させることによって推進力を得ます。燃料と酸化剤を燃焼させる化学推進エンジンと比べると、推進力は小さいですが、非常に燃費がよく長時間加速し続けることができます。また、イオンエンジンの加速電極板に、耐久性にすぐれた炭素の複合材を使用し、従来に比べて3倍ほど寿命を長くしました。このイオンエンジンの実用化に成功したのは、「はやぶさ」が世界で初めてです。

Q.「はやぶさ」のイオンエンジンの開発で苦労された点はどのようなことですか?

2012年5月30日水曜日

高透過率の超吸水性ポリマー組成物を含む吸収性物品|詳細 - Astamuse(アスタミューゼ)


以下の情報は、出願公開日時点(2010年07月01日)のものです。

0001

本発明は、高透過率の超吸水性ポリマー組成物を含む吸収性物品に関する。


0002

吸収性物品などの物品は、人体から分泌または排泄される液体を含む様々な種類の液体を吸収するのに有用である。そのような物品の吸収性を向上させるために、吸収性物品には超吸水性ポリマー(Superabsorbent polymer:SAP)がよく使用される。SAPは一般的にポリマーベースであり、例えば粉末、顆粒、微小粒子、膜及び繊維などの様々な形態で利用可能である。そのようなSAPは、液体と接触したときにその構造内に液体を吸収して膨張する。一般的に、SAPは、物品内に浸入した液体を素早く吸収することができると共に、漏出を防ぐため及び液体の浸入後でも乾いた感触を提供するために吸収した液体を保持することができる。


0003

PCT国際公開第WO2000/37009号公報米国特許第4,940,464号明細書米国特許第5,766,389号明細書米国特許第6,645,190号明細書米国特許第5,883,028号明細書米国特許第5,116,662号明細書米国特許第5,114,781号明細書米国特許第6,552,245号明細書米国特許第6,641,134号明細書米国特許第5,486,166号明細書米国特許第5,490,846号明細書米国特許第5,820,973号明細書米国特許第3,849,241号明細書米国特許第5,350,624号明細書米国特許第4,100,324号明細書米国特許第4,587,154号明細書米国特許第4,604,313号明細書米国特許第4,655,757号明細書米国特許第4,724,114号明細書米国特許第4,100,324号明細書英国特許第GB2,151,272号明細書米国特許第6,362,389号明細書米国特許出願第10/883174号明細書

0004

NRL Report 4364, "Manufacture of Super-Fine Organic Fibers" by V. A. Wendt, E. L. Boone and C. D. FluhartyNRL Report 5265, "An Improved Device For the Formation of Super-Fine Thermoplastic Fibers" by K. D. Lawrence, R. T. Lukas and J. A. Young


0005

吸収性物品の性能を向上させるための努力が継続的になされており、特に流体飽和レベルが高い場合における吸収性物品の性能を向上させ、それにより漏出の発生を減少させること並びに装着感及び快適性を向上させることが行われている。このことは、吸収性物品の使用中に吸収性物品が液体の浸入を繰り返し受ける場合は特に重要である。吸収性物品のデザインにおける最近の試みは、吸収性構造体をより薄くかつより柔軟に作製するために、超吸収性材料の濃度を高めること及び繊維の量を少なくすることに概ね集中しているので、吸収性物品の性能向上はますます難しい問題となってきている。しかし、超吸収性材料の濃度を増加させることにより総吸収容量を増加させたとしても、そのような吸収性物品はそれでもやはり使用中� ��漏出し得る。そのような漏出は、一部には、低透過率及び利用可能な空隙容量の不足などの要因に起因して、物品の吸収性コア構成要素の吸上げ率(すなわち、超吸収性材料による吸収後に、吸収性コアが被吸収液体を吸収及び保持する率)が不十分であることが原因であり得る。そのため、高レベルの超吸収性材料を含有し、かつ十分な吸上げ率を維持することができる吸収性物品が求められている。

0006

加えて、十分な吸収性及び/または保持性などの他の特性を維持したままで、透過率を高めた超吸水性ポリマー材料も求められている。透過率は、多孔質構造体(繊維のマットまたは気泡のスラブ、この場合は架橋されたポリマーである)の有効連結性の単位であり、超吸水性ポリマー材料の空隙比及び連結程度を単位として特定することもできる。ゲル透過性は、粒子の集団の全体としての性質であり、粒径分布、粒子形状、及び開孔の連結性、膨潤ゲルの剛性率及び表面改質に関連する。具体的に言うと、超吸水性ポリマー材料の透過率は、液体が膨張粒子の集団をどのくらい素早く通過するかを表す量である。低透過率は、液体が超吸水性ポリマー材料を容易に通過できないことを示し(一般的にゲルブロッキングと呼ばれる)、液� ��の強制的流動(例えば、吸収性物品の使用中に2回目の尿を吸収するとき)は代替経路を通らなければならない(例えば、漏出)ことを示す。そのため、向上した透過率を示す吸収性物品が求められている。

0007

極薄で繊維含有量が少ないおむつの透過率を向上させる1つの方法は、超吸収性材料の架橋結合量を増加させることである。しかし、超吸水性ポリマーの架橋結合を増加させると、超吸水性ポリマーの吸収性及び保持性の値は望ましくない低いレベルに減少する。そのため、無負荷下で液体を保持する高吸収能力、圧力下で液体を保持する高吸収能力、及び/または向上したゲルベッド透過率を含む向上した適用性を示す超吸水性ポリマー組成物を提供することがさらに求められている。

0008

上述した要望に応えるために、本発明の吸収性物品は、トップシート、バックシート、及び、トップシートとバックシートとの間に配置された吸収コアを備える。

0009

いくつかの態様では、前記吸収性コアは、超吸水性ポリマー及び表面添加物を含有する超吸水性ポリマー組成物を含む。前記超吸水性ポリマーは、(a)前記超吸水性ポリマーの総量に基づいて約55重量%ないし約99.9重量%の重合可能な不飽和の酸性基含有モノマーと、(b)前記重合可能な不飽和の酸性基含有モノマーの総量に基づいて、約0.001重量%ないし約5重量%の内部架橋剤とを含み、前記超吸水性ポリマーが、約25%を超える中和度を有し、前記要素(a)及び(b)が、重合化され超吸水性ポリマー粒子に製剤化され、前記表面添加物が、(i)前記超吸水性ポリマー組成物の総量に基づいて約0.001重量%ないし約5重量%の表面架橋剤と、(ii)前記超吸水性ポリマー組成物の総量に基づいて約� ��.01重量%ないし約2重量%の不水溶性の無機金属化合物と、(iii)前記超吸水性ポリマー組成物の総量に基づいて0重量%ないし約5重量%のポリマーコーティングとを含む。

0010

いくつかの態様では、前記吸収性物品における、トップシート、バックシート及び吸収性コアのうちの少なくとも1つは伸縮可能である。他の態様では、前記吸収性コアは、少なくとも30重量%、例えば約60重量%ないし約95重量%などの前記超吸水性ポリマー組成物を含む。さらなる他の態様では、前記吸収性コアは、綿毛をさらに含む。さらに別の態様では、前記吸収性コアは、界面活性剤をさらに含む。

0011

いくつかの態様では、前記吸収性コアは、複数の層から成る。いくつかの特定の態様では、前記複数の層のうちの少なくとも1つの層が、実質的に前記超吸水性ポリマー組成物のみから成り、前記複数の層のうちの少なくとも1つの別の層が、実質的に綿毛のみから成る。

0012

いくつかの態様では、前記吸収性物品は、パーソナルケア用吸収性物品、保健用/医療用吸収性物品、家庭用/産業用吸収性物品、またはスポーツ用/建設業用吸収性物品から選択される。

0013

いくつかの態様では、前記超吸水性ポリマー組成物は、熱処理される。いくつかの特定の態様では、前記超吸水性ポリマー組成物は、約150℃ないし約250℃の温度で熱処理される。

0014

いくつかの態様では、前記超吸水性ポリマー組成物は、遠心保持容量試験で測定された少なくとも約30g/gの遠心保持容量と、自由膨潤ゲルベッド透過率試験で測定された少なくとも約10ダルシーの自由膨潤ゲルベッド透過率とを有する。他の態様では、前記超吸水性ポリマー組成物は、遠心保持容量試験で測定された少なくとも約32g/gの遠心保持容量と、自由膨潤ゲルベッド透過率試験で測定された少なくとも約20ダルシーの自由膨潤ゲルベッド透過率とを有する。さらなる他の態様では、前記超吸水性ポリマー組成物は、遠心保持容量試験で測定された少なくとも約32g/gないし約40g/gの遠心保持容量と、自由膨潤ゲルベッド透過率試験で測定された少なくとも約40ダルシーの自由膨潤ゲルベッド透過率と� ��有する。

0015

いくつかの態様では、前記不水溶性無機金属化合物は、金属リン酸塩、チタンホウ酸塩、アルミニウムホウ酸塩、鉄ホウ酸塩、マグネシウムホウ酸塩、マンガンホウ酸塩、カルシウムホウ酸塩から選択される。他の態様では、前記金属リン酸塩は、アルミニウムリン酸塩である。さらなる他の態様では、前記無機金属化合物の粒子は、約2μm未満の質量中央粒径を有する。

0016

いくつかの態様では、前記ポリマーコーティングは、前記超吸水性ポリマー組成物の総量に基づいて約0.01重量%ないし約0.5重量%の熱可塑性ポリマーである。他の態様では、前記ポリマーコーティングは、ポリオレフィン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリウレタン、直鎖状低密度ポリエチレン、エチレンアクリル酸コポリマー、スチレンコポリマー、エチレンアルキルメタクリル酸塩コポリマー、ポリプロピレン、マレイン化ポリプロピレン、エチレン酢酸ビニルコポリマー、ポリアミド、ポリエステル、または、それらの混合物及びコポリマーから選択される。さらなる他の態様では、前記ポリマーコーティングは、カチオン性ポリマーである。さらに別の態様では、前記ポリマーコーティングは、ポリビニルアミンであ� ��。さらなる別の態様では、前記ポリマーコーティングは、マレイン化ポリプロピレンとエチレンアクリル酸コポリマーとの混合物である。

0017

いくつかの態様では、前記超吸水性ポリマー組成物の少なくとも約40重量%が、約300μmないし約600μmの粒径を有する。他の態様では、前記超吸水性ポリマー組成物の少なくとも約50重量%が、約300μmないし約600μmの粒径を有する。

0018

いくつかの態様では、前記重合可能な不飽和の酸性基含有モノマーの少なくとも約50重量%の酸性基がカルボキシル基を含み、前記酸性基が少なくとも50モル%まで中和されており、前記内部架橋剤が、前記重合可能な不飽和の酸性基含有モノマーの総量に基づいて約0.2重量%ないし約3重量%含まれる。

0019

いくつかの態様では、前記不水溶性の無機金属化合物は、前記超吸水性ポリマー粒子の表面に懸濁液形態で塗布される。他の態様では、前記不水溶性の無機金属化合物は、前記超吸水性ポリマー粒子の表面に、乾燥形態で塗布される。

0020

ある態様では、吸収性コアを備える吸収性物品であって、前記吸収性コアが、超吸水性ポリマー粒子を含有する超吸水性ポリマー組成物を含み、前記超吸水性ポリマー粒子が、超吸水性ポリマー組成物の総量に基づいて約0.01重量%ないし約2重量%の、不水溶性金属リン酸塩または不水溶性金属ホウ酸塩から選択される無機金属化合物で表面処理された吸収性物品が提供される。

0021

いくつかの態様では、前記吸収性物品は、トップシート及びバックシートをさらに有し、前記吸収性コアが、前記トップシートと前記バックシートとの間に配置される。他の態様では、前記トップシート、前記バックシート及び前記吸収性コアのうちの少なくとも1つが伸縮可能である。

0022

いくつかの態様では、前記吸収性コアは、少なくとも約30重量%の前記超吸水性ポリマー組成物を含む。いくつかの特定の態様では、前記吸収性コアは、約60重量%ないし約95重量%の前記超吸水性ポリマー組成物を含む。

0023

いくつかの態様では、前記吸収性コアは、綿毛をさらに含む。他の態様では、前記吸収性コアは、界面活性剤をさらに含む。

0024

いくつかの態様では、前記吸収性コアは、複数の層から成る。いくつかの特定の態様では、前記複数の層のうちの少なくとも1つの層が、実質的に前記超吸水性ポリマー組成物のみから成り、前記複数の層のうちの少なくとも1つの別の層が、実質的に綿毛のみから成る。

0025

いくつかの態様では、前記吸収性物品は、パーソナルケア用吸収性物品、保健用/医療用吸収性物品、家庭用/産業用吸収性物品、またはスポーツ用/建設業用吸収性物品から選択される。

0026

いくつかの態様では、超吸水性ポリマー組成物は、遠心保持容量試験で測定された少なくとも約30g/gの遠心保持容量と、自由膨潤ゲルベッド透過率試験で測定された少なくとも約10ダルシーの自由膨潤ゲルベッド透過率とを有する。他の態様では、超吸水性ポリマー組成物は、遠心保持容量試験で測定された少なくとも約32g/gの遠心保持容量と、自由膨潤ゲルベッド透過率試験で測定された少なくとも約20ダルシーの自由膨潤ゲルベッド透過率とを有する。

0027

いくつかの態様では、前記不水溶性金属ホウ酸塩は、チタンホウ酸塩、アルミニウムホウ酸塩、鉄ホウ酸塩、マグネシウムホウ酸塩、マンガンホウ酸塩、カルシウムホウ酸塩から選択される。他の態様では、前記無機金属化合物の粒子は、約2μm未満の体積平均粒径を有する。

0028

いくつかの態様では、前記超吸水性ポリマー組成物の少なくとも約40重量%が、約300μmないし約600μmの粒径を有する。

0029

ある態様では、吸収性コアを備える吸収性物品であって、前記吸収性コアが超吸水性ポリマー組成物を含み、前記超吸水性ポリマー組成物が、(a)超吸水性ポリマー粒子を準備するステップと、(b)第1の無機金属塩を含有する第1の溶液を調製するステップと、(c)第2の無機金属塩を含有する第2の溶液を調製するステップと、(d)前記第1及び第2の溶液を前記超吸水性ポリマー粒子に塗布し、不水溶性無機金属塩の沈殿物を前記超吸水性ポリマー粒子の表面またはその近傍に直接的に形成するステップとを含む方法により調製された吸収性物品が提供される。

0030

いくつかの態様では、前記吸収性物品はトップシート及びバックシートをさらに備え、前記吸収性コアは前記トップシートと前記バックシートとの間に配置される。

0031

いくつかの態様では、前記第1の無機金属塩には、アルミニウム、チタン、カルシウムまたは鉄から選択されるカチオンが含まれ、前記第2の無機金属塩には、リン酸塩、ホウ酸塩またはクロム酸塩から選択されるアニオンが含まれる。他の態様では、前記第1の無機金属塩は硫硫酸アルミニウムリン酸三ナトリウム14水和物(aluminum sulfate tetradecahydrate trisodium phosphate)であり、前記第2の無機金属塩はリン酸三ナトリウムである。

0032

本発明の様々な他の特徴及び利点が以下の説明から明らかになるであろう。以下の説明では、本発明の例示的な実施形態について説明する。そのような実施形態は、本発明の全範囲を表すものではない。それ故、本発明の全範囲を解釈するためには、特許請求の範囲を参照されたい。簡潔さ及び簡明さの理由から、本明細書に記載されているあらゆる数値範囲は、その範囲内の全ての値を含むことを意図するものであり、その範囲内の全ての実数値を末端値とする小範囲を記している特許請求の範囲をサポートするものと解釈される。具体的な例を挙げると、本明細書中における1から5という範囲の開示は、1−5;1−4;1−3;1−2;2−5;2−4;2−3;3−5;3−4;及び4−5の小範囲のいずれに対しても、特許請� ��の範囲をサポートすると考えられる。


0033

自由膨潤ゲルベッド透過率試験に用いられる試験装置を示す側面図である。図1に示した自由膨潤ゲルベッド透過率試験装置に含まれるシリンダ/カップアセンブリを示す側断面図である。図1に示した自由膨潤ゲルベッド透過率試験装置に含まれるプランジャーを示す上面図である。負荷下吸収性試験に用いられる試験装置を示す側面図である。飽和容量試験装置の部分破断上面図。垂直吸上げ率試験に用いられる試験装置を示す上面図である。図6に示した垂直吸上げ率試験に用いられる試験装置の6−6線に沿った側断面図である。本発明に従って作製された吸収性物品の一実施形態を示す斜視図である。図8に示した吸収性物品の平面図である。吸収性物品は、留められていない、折り畳まれていない、平らに広げられた状態である。装着時にユーザと対向する面が示されており、下層の特徴を示すために一部が破断されている。吸収性コアを製造するための方法及び装置の1つのバージョンを示す概略図である。本発明の層状吸収性コアの側断面図である。本発明の吸収性創傷被覆材の側断面図である。本発明の吸収性創傷被覆材の上部斜視図である。本発明の吸収性ベッド若しくは家具ライナーの上部斜視図である。本発明の吸収性汗止めバンドの斜視図である。

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0035

遠心保持容量試験(Centrifuge retention capacity Test:CRC)

0036

この試験は、ハイドロゲル形成ポリマーの自由膨潤容量を測定する。測定により求められた保持容量は、サンプル1重量グラム当たりに保持される液体のグラム数(g/g)で示される。この試験方法では、約300〜約600ミクロンの粒径画分を有する乾燥超吸水性ポリマー組成物粒子0.2000±0.0050gが、ティーバッグに入れられる。超吸水性ポリマー組成物粒子は、例えば、米国オハイオ州メンターにあるW.S.テイラー社(W. S. Tyler, Inc.)社から入手可能なRO-TAP機械式ふるい振とう器Model Bによって予めふるい分けされ得る。ふるい分けは、10分間行われる。米国コネティカット州ウィンザーロックスに本拠地を置くデクター社(Dexter Corporation, Windsor Locks, Connecticut, U.S.A.)から入手可能なモデル名称「1234T」ヒートシール可能なフィルタペーパーなどのティーバッグ材料が、ほとんどの用途に対して有用である。このバッグは、12.7cm×7.6cm(5インチ×3インチ)のバック材料サンプルを半分に折り、2ヶ所の開放端縁部を熱融着して6.4cm×7.6cm(2.5インチ×3インチ)の矩形の小袋を形成することによって作製される。熱融着は材料の端縁より約0.64cm(0.25インチ)内側にすべきである。小袋内にサンプルを入れた後、小袋の残りの開放端縁も熱融着される。対照としての役割を果す空の袋も作製される。ティーバッグを、食塩溶液(すなわち0.9重量%の塩化ナトリウム水溶液)中に30分間浸漬させる(少なくとも、0.83リットルの食塩溶� �/1gのポリマー)。ティーバッグは、完全に湿潤されるまで確実に浸漬させる。その後、ティーバッグを、290Gの力(約286から約292Gまでのばらつきがある)で3分間遠心分離する。Gの力は、急速な加速または重力を受けた身体にかかる慣性力の単位と定義され、海面位で、9.8m/秒/秒(32フィート/秒/秒)と等しい。食塩溶液の吸収された量は、ティーバッグの重量を測定することにより求められる。超吸水性ポリマー組成物サンプルにより保持された溶液の量、すなわち超吸水性ポリマー組成物の遠心保持容量(CRC)は、ティーバッグ自体により保持された溶液を考慮に入れて、超吸水性ポリマー組成物1グラム当たりに保持される流体のグラム数として表される。より具体的には、保持容量は次の方 程式により求められる。
{(遠心分離後のサンプル/バッグ重量)−(遠心分離後の空のバッグ重量)−(乾燥サンプル重量)}÷(乾燥サンプル重量)

0038

水分の量は、次のようにして、「%水分」として計測される。
1)予め重さが計測されたアルミニウム製の計量皿に載置した4.5〜5.5gの超吸水性ポリマー組成物(superabsorbent polymer composition:SAP)の重さを正確に測定する。
2)SAP及び計量皿を、150℃に予加熱した熱標準的な実験室オーブンに約30分間入れる。
3)取り出し、計量皿及び内容物を再び測定する。
4)次の式を用いて、水分の割合を計算する。
%水分={((計量皿の重量+初期のSAPの重量)−(乾燥させたSAPと計量皿の重量)*100}/乾燥させたSAPの重量

0039

自由膨潤ゲルベッド透過率試験(Free swell gel bed permeability Test:FSGBP)

0040

本明細書中では、自由膨潤ゲルベッド透過率試験は、0psi膨潤圧力下での「ゲルベッド透過率(GBP)」試験とも呼ばれ、一般的に「自由膨潤」条件と呼ばれる条件下で、ゲル粒子(例えば、表面処理済み吸収性材料または表面処理前の超吸収性材料)の膨潤ベッドの透過率を測定するものである。「自由膨潤」という用語は、超吸水性ポリマー組成物粒子が、これから説明するように、試験溶液の吸収時に膨潤制限負荷を受けることなく膨潤できることを意味する。ゲルベッド透過率試験を行うのに適切な装置が図1、図2及び図3に示されており、全体的に500で示されている。試験装置528は、全体的に530で示されるサンプル容器、及び全体的に536で示されるプランジャーを含む。プランジャーは、その縦軸に下� ��きに穿孔された同心の円筒形孔を有するシャフト538と、シャフトの底部に位置するシャフトヘッド550とを備える。シャフト孔562は、約16mmの直径を有する。プランジャーヘッドは、接着などによってシャフトに取り付けられる。シャフト軸には12個の孔544が穿孔される。孔544は6.4mmの直径を有し、シャフト軸の周方向に90度ごとに3つ設けられる。シャフト538はレキサン(LEXAN)ロッド又は同等の材料から機械加工により作成され、約2.2cmの外径と、約16mmの内径を有する。

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0041

プランジャーヘッド550は、7個の孔から成る同心内側リング560と、14個の孔から成る同心外側リング554とを備える。各孔は約8.8mmの直径を有する。また、約16mmの直径を有する孔がシャフトと整列している。プランジャーヘッド550は、レキサン(LEXAN)ロッド又は同等の材料から機械加工により作成され、約16mmの高さと、円筒534内に嵌合され、円筒534内の壁との間隙が最小となるかつ自由に摺動できるような直径を有する。プランジャーヘッド550とシャフト538の合計高さは約8.25cmであり、シャフトの頂部でプランジャー536の所望の質量を得るように機械加工される。プランジャー536は、その最底部に、2軸方向にピンと張って取り付けられた、100メッシュ� ��ステンレス鋼布スクリーン564を備える。このスクリーンは、強固な接着をもたらす適切な溶剤を使用して、プランジャーヘッド550に取り付けられる。スクリーンの開口部分に余分な溶剤が流れ込んで、液体が連通するための開口部を減少させないように気をつけるべきである。米国カリフォルニア州グラナダに本拠地を置くIPS社(IPS Corporation)製のアクリル溶剤Weld-On 4が、適切な溶剤である。

0042

サンプル容器530は、シリンダ534及び400メッシュのステンレス鋼布スクリーン566を含む。スクリーン566は、シリンダ534の最底部に、2軸方向にピンと張って取り付けられる。このスクリーンは、強固な接着をもたらす適切な溶剤を用いてシリンダに取り付けられる。スクリーンの開口部分に余分な溶剤が流れ込んで、液体が連通するための開口部を減少させないように気をつけるべきである。米国カリフォルニア州グラナダに本拠地を置くIPS社(IPS Corporation)製のアクリル溶剤Weld-On 4が、適切な溶剤である。試験中は、ゲル粒子サンプル568(図2参照)はシリンダ534内のスクリーン566上に支持される。

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0043

シリンダ534は、透明なレキサン(LEXAN)ロッドまたは同等物を穿孔して作成されるか、あるいは、レキサンチューブ又は同等の材料を切断して作成され、内径は約6cm(例えば、断面積が28.27cm)、壁厚は約0.5cm、高さは約7.95cmである。外径66mmの領域534aがシリンダ534の底部から31mm存在するように、シリンダ534の外径には段差部が機械加工される。領域543aの外径に適合するOリング540が、段差部の上部に配置される。

0044

環状重り548は、直径約2.2cmのカウンタボア孔と、1.3cmの深さを有し、シャフト538上で自由に摺動可能である。環状重りはまた、約16mmの貫通孔548aを有する。環状重り548は、ステンレス鋼から、または0.9重量パーセント塩化ナトリウム蒸留水溶液である試験溶液の存在下で耐腐食性を有する他の適切な材料から作製することができる。プランジャー536と環状重り548とを組み合わせた重量は、約596グラムに等しく、これは、約28.27cmの面積を有するサンプル568に対して加えられる約0.3ポンド/平方インチ(psi)又は約20,700ダイン/cm(2.07kPa)の圧力に対応する。

0045

後述するように試験中に試験装置に試験溶液を通過させる際は、図1に示すように、サンプル容器530はその全体が堰(weir)600上に載置される。堰の目的は、サンプル容器530の上部から溢れた液体を離れた収集機器601へ分流させることである。堰は、膨潤したサンプル568(図2)を通過した食塩溶液を収集するためのビーカー603が載置されたスケール602の上方に配置することができる。

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0046

「自由膨潤」条件下で「ゲルベッド透過率試験」を行うために、その上に重り548が載せられたプランジャー536を空のサンプル容器530に入れ、重り548の頂部からサンプル容器530の底部までの高さを、0.01mmの精度を有する適切なゲージを用いて測定する。測定中に厚さゲージが受ける力はできるだけ小さくすべきであり、75グラム未満であることが好ましい。複数の試験装置を用いる場合は、空の各サンプル容器530の高さを測定すると共に、どのプランジャー536及び重り548を用いたかを記録しておくことが重要である。飽和後に膨潤させたサンプル568を後ほど測定する際は、前回の測定時に使用したのと同じプランジャー536及び重り448を用いるべきである。また、サンプルカップ53� ��が載置される基部が水平であり、重り548の上面がサンプルカップ530の底面と平行であることも重要である。

0047

2012年5月18日金曜日

ラ キンタ イン ウィチタ ホテル – La Quinta Inn Wichita Hotel ウィチタフォールズ


全客室には禁煙ルーム, ヘアドライヤー, ハイスピード・インターネット, アイロンボード, テレビ, 電子レンジ, コーヒー・ティーがあります。 このホテルにはエレベーター, ミーティング施設, レストラン, ペット可, WiFi がお使いいただけます。 室内プール, ジャグジー, ジ...

2012年5月16日水曜日

05seminar(Mrs.Nakajima)


 

 

日本人・韓国人シニアを対象とした社会福祉・医療サービス ニーズ調査

研究の目的と主題:

 このリサーチの主要目的は、ワシントン市内・郊外に住む 日本人高齢者がどのような社会福祉・医療サービスを必要としているかを調査することにある。ワシントン周辺において活動を続けている、ジャパニーズ・アメ リカンズ・ケアファンドとさくら協会の協力を得て情報が収集された。

ワシントンメトロポリタン地域では、急激にアジア人の人口 が近年増え続けている。2002年の全米国勢調査報告書によれば、1990年から2000年にかけてアジア人人口は53%増加している。全米を通して他の アジア民族は(例:韓国人、中国人、ベトナム人等)一般に地域的に集中して住むパターンが見られるが、ワシントンDC周辺地域においてもこのような傾向が報告されている。例え ば、ワシントンDCの北部に位置するハワード郡では、韓国人の人口が過去15年間に急激に増加している。韓国人は、優れた学校区を選んで、親族で移住する 傾向があるため人口が飛躍的に増加したと見られている。それに較べると日本人はワシントン周辺に広域にわたって在住し、他のアジア人とは異なった傾向を見 せている。

ワシントン周辺に在住する日本人シニアについての人口統計 を見ると、55歳以上の日本人は、男性、女性、共に約2700人と推定されている。国勢調査によると60歳以上で一人暮らしの日本人世帯は、およそ500 戸。また、報告書によると、日本人高齢者は比較的裕福で、低所得のアメリカ人高齢者が受託する老人福祉補助金(SSI)、補助健康保険 (Medicaid)、食品クーポン券等(Food Stamps)などの公的援助を必要としない人が多いと見られている。

 調査のデータ収集のために、2004年秋から冬にかけて 4つのグループインタビューがおこなわれた。日本人シニア, 介護経験者、又は、日本人コミュニティのリーダーの方々に インタビューに参加していただいた。会場では介護現場の現状や高齢者課題をめぐり活発に議論が展開された。「自立」や「社会参加」をキーワードに大きく変 わろうとしているのが新世紀の高齢者福祉の特徴であるが、リサーチ参加者の意見もそのような希望を強く反映していた様だ。

 

社会福祉、高齢者福祉全般におけるこのリサーチの意義:

○ 全米を通して老人福祉の分野では、アジア系高齢者はリ サーチにあまり参加しないことで知られている。このグループのデータ不足が学会や連邦政府の報告書で指摘されている。結果として米国政府、または地方行政 機関はアジア系高齢者が直面する社会的問題や心の悩みについての知識が乏しい。

2012年5月14日月曜日

フルーツバスケットのりんごたち


Domesday予約

出典:フリー百科事典

(リダイレクトDomesdayから)

"Domesday"ここにリダイレクトします。他の用途については、終末をご覧ください。

'Domesday予約'、線の描画後、彫刻、アンドリューウィリアムズ、歴史的バイウェイオールドイングランド、1900年の道路から。

Domesday予約イングランドの偉大な調査の記録を1086年に、ウィリアム1世イングランドや、ウィリアム征服王のために実行は完了です。一方グロスターでは、クリスマス1085年の消費支出、ウィリアム"イングランド全土の各シャイアのかを知るに彼のカウンセラーとの密接な音声と送信される男性が何をどの程度、各地主の土地や家畜にされた結果、何が価値がある"(アングロされたサクソンクロニクル)。